空き家問題「気になっているがよく分からない」が最多

空き家活用ポータルを運営する(株)うるるは6日、「相続と空き家に関する意識調査」を実施、結果を公表した。調査対象は同社の運営するクラウドソーシングサービスの登録ワーカーの男女597人で、年齢層は30~70歳代。

 空き家問題についての関心を問うと、「気になっているがよくわからない」が37.2%で最多。関心はあるものの、理解が進んでいない状況がうかがえる。このほか、「近所にあるので他人事ではない」が22.9%、「自分事で非常に気になる問題」が11.2%と、合わせて「関心がある」という回答が71.3%を占めた。一方で、「ニュースではよく聞く程度で関心はない」という回答も23.6%あった。

 実家など不動産を所有している人を対象に、不動産の相続や処分について話題になったことがあるかを聞くと、「ない」という回答が69.0%に達した。自由回答のコメントでは、「避けては通れないが、正直面倒」「両親が健在なうちから話すのは気が引ける」など、いずれ直面する問題であることは理解しているものの、なかなか行動に移せない実態も明らかになった。

 実家の家や不動産を相続する場合、どうしたいかを聞いたところ、「どうしたらいいか分からない」が36.9%、「実家は残して自分が住みたい」が26.3%、「実家は売りたい」が22.9%、「実家は残して人に貸したい」が14.0%となった。また、各回答ごとに、相談できる弁護士や税理士、不動産会社、リフォーム会社等、相談できる相手がいるかについても聞くと、各回答とも「いない」が7~8割を占めた。

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