16年のリフォーム市場規模、前年より4%縮小

(株)矢野経済研究所は17日、2016年第4四半期(10~12月)および年間の住宅リフォーム市場に関する調査の結果をまとめた。

 同四半期の住宅リフォーム市場規模は1兆9,850億円(前年同期比1.8%増)。年間では6兆2,006億円(同4.4%減)となった。16年は、第1四半期~第3四半期にマイナスが続いていたが、第4四半期に持ち直し、6兆円割れを回避した。ただ、消費増税に伴う駆け込みが発生するより以前(12年)の水準に戻っている。

 同社では、16年のリフォーム市場について「消費税率10%への引き上げに伴う駆け込み需要が期待されたが、(増税延期となり)結果的に特段の事象もない年になった」とした上で、17年についても16年度同様に6兆2,000億~6兆6,000億円規模で推移すると予測。国土交通省による補助金がプラスの効果として期待できる一方、建築費高騰や新築需要などをマイナス要因として指摘した。

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