東京主要5区のオフィス空室率、7ヵ月連続で改善

ビルディング企画はこのほど、2016年9月度の東京主要5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)のオフィス市況調査をまとめた。

平均空室率(基準階面積100坪以上)は3.40%(前月比0.07%低下)と微減。7ヵ月連続での改善となった。中型から大型のビルで多く成約があり、空室率の低下につながった。

区別では千代田区が2.98%(同0.20%低下)と改善。新築大規模ビルで成約があり大型ビルでも成約が進んだ結果、2008年以来となる空室率2%台となった。新宿区は2.08%(同0.12%低下)、港区は4.96%(同0.03%低下)、中央区は2.30%(同0.03%低下)といずれも微減。
一方、渋谷区は3.25%(同0.28%上昇)と上昇。4ヵ月連続で空室率が増加した。大型ビルでの新規募集が複数出たことが影響した。

1坪当たりの推定成約賃料は1万8,420円(同20円増)とほぼ横ばい。成約面積が前月比で大幅に減少したのに加え、大規模な移転や借り換えの動きがなかったことが要因。

新築ビルの平均空室率は4.72%(同0.83%低下)と改善。推定成約賃料は2万9,248円(同3,962円減)と大幅に下落した。

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