空き家活用、課題は情報不足

(公社)日本不動産学会(JARES)は24日、政策シンポジウム「空き家・空き地の有効活用に向けて」を開催した。

 日本大学経済学部教授の中川雅之氏が「空地・空家のメカニズム」と題し基調講演を行なった。

都市に住むことの価値が都市に住むコストを上回れば、居住者の死亡等のショックな出来事が発生したとしてもその都市の不動産は活用されるが、あまりにも過剰に住宅などが供給されていると、すぐにはその数量は減らせず、その結果、価格が非常に低い状態で調整されると説明。その上で、ある都市に3種類の不動産が存在すると仮定し、人口減少などによりその不動産の価格が半減した場合、どのように空き家や空き地が発生していくのかをシミュレーションで示した。また、このようにして発生した空き家・空き地については「需要を拡大すること、都市を縮めること、居住者とのマッチングの確立を高めること、といった対応が必要になってくる」とした。

 

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