(一社)住宅生産団体連合会は28日、2016年度「戸建注文住宅の顧客実態調査」の結果を公表した。
三大都市圏および札幌市、仙台市、広島市、福岡市、静岡市の地方都市圏を対象に調査を実施。有効回答数は4,292件。
注文住宅を新築するに当たっての土地の取得状況については、「建て替え」が28.9%(前年度比1.2ポイント増加)、「買い替え」が6.3%(0.7ポイント増加)と増加。一方、「土地購入・新築」は50.5%(同2.6ポイント低下)と減少した。「買い替え」、「土地購入・新築」、「新たに借地・新築」を合計した「更地に新築」は57.4%(同1.7ポイント低下)と減少した。
長期優良住宅の割合は、78.0%(同1.7ポイント低下)と減少。都市圏別の長期優良住宅の割合をみると、東京圏が68.9%、名古屋圏は90.5%、大阪圏は83.8%、地方都市圏は78.3%と東京圏が低い結果となった。
住宅取得費(建築費と土地代の合計)の平均は全体で4,755万円(同2.5%上昇)。住宅取得費年収倍率は6.1倍で前年と同水準となっており、近年は6倍前後で推移。また、借入金の年収倍率は4.3倍で、前年から横ばいとなっている。